京のおうどんは、名前や作り方に、関東とはちょっと違った特徴があります。
まず、当店の店名の由来となったお揚げさんたっぷりのきつねうどん。関東では油揚げを四角いままで提供するお店がほとんどだと思いますが、京都では細く刻んでから、おうどんにのっけます。これは、一説では舞妓さんのおちょぼ口でもお揚げさんを食べやすくするための工夫だったとも言われています。ちなみに当店では、京都の老舗豆腐店「とようけ屋山本」さんから、お揚げさんを仕入れて提供しております。
また、京都バージョンのたぬきうどんは、きつねうどんに片栗粉の餡でとろみを付け、生姜をトッピングしたもの。寒さ厳しい京都の冬に、体を芯から温めてくれる人気メニューです。それじゃあ、関東式の揚げ玉入りたぬきうどんはなんて名前なの?といえば、京都ではハイカラうどんと呼びます。そして、力うどんはかちんうどんに。肉うどんに使うお肉が牛肉なのも、京都をはじめとした関西の特徴です。
アゴや鯖節、ウルメイワシなどからとった澄んだスープと中太麺。スープは、お客様に提供する直前に九条ねぎを投入し、サッと煮立たせてあります。このひと手間で、一層まろやかさが増すのです。
・・・なんて、色々ご説明してしまいましたが、京うどんに難しいうんちくなどはありません。
お客様の舌と五感でお楽しみ下さい。
かちんうどん はいからうどん
京の肉うどん